今月の臨床 周産期救急と周産母子センター
周産母子センターの構想と現状
2.地域の現状 1)東京都
中林 正雄
1
1総合母子保健センター愛育病院産婦人科
pp.1245-1247
発行日 2001年11月10日
Published Date 2001/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904477
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
概要
東京都における周産期医療システムは昭和53年に新生児・未熟児特殊救急医療事業が開始され,17のNICU施設の輪番制から始動した.この事業は約20年間継続されたが,平成8年4月1日厚生省児童家庭局からの「周産期医療対策整備事業(実施主体は都道府県)」の通達を受けて,東京都は平成9年9月末日をもってこの事業を終了し,平成9年10月1日より東京都周産期医療対策事業を開始した.
東京都周産期医療対策事業を推進し,東京都における周産期医療体制の整備,充実を図ることを目的に,東京都周産期医療協議会(以下「協議会」と略)が設置された.協議会の委員は学識経験者,保健医療機関の代表,周産期医療施設の代表,行政機関の代表から構成されている.協議会には産科部会(17周産期医療施設の代表により構成)と新生児部会(20周産期医療施設の代表により構成)が置かれ,年数回開催されている.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.