各都道府県における自動車運転に関する公安委員会提出用診断書の書き方—脳卒中関係
1. 東京都
武原 格
1
1東京都リハビリテーション病院リハビリテーション科
キーワード:
脳卒中
,
運転再開
,
診断書
,
東京都公安委員会
,
認定医
Keyword:
脳卒中
,
運転再開
,
診断書
,
東京都公安委員会
,
認定医
pp.157-162
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033020157
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はじめに
現在,脳卒中患者に対して運転再開支援を行うことは,普通のこととなっている.日本リハビリテーション医学会から「脳卒中・脳外傷者の自動車運転に関する指導指針」 1)が刊行され,「脳卒中治療ガイドライン2021」においては亜急性期以後のリハビリテーション診療について, 「自動車運転再開の希望がある場合,その可否を慎重に判断することが勧められる(推奨度A,エビデンスレベル中)」と記載されている 2).
このように重要性が増している脳卒中患者の運転再開支援において,医師の記載する診断書は重要な役割をもつ.しかし,医療者視点からすると,診断書の文言はわかりづらい.さらに安全に交通社会に復帰させる診断書としては不十分な内容にも思える.そのため,各地域で脳卒中に関連した運転再開に必要な診断書の文言の見直しが行われてきている.東京都においても筆者らが警視庁に診断書の見直しを依頼しているが,これまでのところ変更はされていない.
東京都の診断書はオーソドックスなため,同様の診断書を使用している地域は少なくないと思われる.本稿では東京都における診断書記載について解説する.
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