リハビリテーション・インフォメーション
東京都
大西 麓子
1
,
細田 多穂
2
1東京都立北療育園
2東京医科歯科大学病院
pp.454-455
発行日 1981年4月15日
Published Date 1981/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102389
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都の行政
わが国において理学療法・作業療法の教育養成制度が発足したのは昭和38年であり,理学療法士・作業療法士に関する法律が施行されたのは昭和40年である.絶対数の不足はいうまでもなく,都は心身障害者対策推進のうえからも療法士の教育養成を重視し,昭和44年4月に都立府中リハビリテーション専門学校を開校した.55年度生応募者数713名,入学者43名.奨学制度は46年4月より実施,金額は月1万2千円とし,卒後一定期間引き続き都の区域内の医療関係施設に従事した時は返還を免除される.また専任教員の充実を図るため,留学資金貸与制度もある.
医学の進歩,疾病構造の変化,多様化,医療保障制度の充実,生活環境や生活意識の変化など,都民の健康をとりまく状況は大きく変って来ており,都民のリハビリテーション行政への要求は,日増しに大きくなっている.早期発見・早期治療のための保健所,病産院の整備,保健婦の再教育,巡回指導の充実たど,障害児・者への対応は,受容と供給がまだまだアンバランスではあるが取り組まれて来た.
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