資料
東京都目黒における腸チフスの地域発生について
腸チフス中央調査委員会
pp.635-638
発行日 1971年10月15日
Published Date 1971/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204363
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はじめに
1969年9月初旬より約1カ月はわたり目黒区原町1丁目(1,672世帯,4,589人),目黒区本町6丁目(1,994世帯,5,701人)を中心として,34名の腸チフス(ファージ型M1)が発生した.
流行の認知は,9月20日に碑文谷保健所管内の病院に多数の熱性患者が在院し,チフス性疾患の疑いが必ずしも否定できないことを保健所長(内藤治氏)から指摘されたことに端を発する.患者の発生は東京急行目蒲線西小山駅の西側の目黒本町ならびに,その周辺の狭い地域にほぼ限定され,隣接の目蒲線東側の荏原地区から発生した患者,他地域の患者もすべて流行地域と関連を有するものであった.
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