今月の臨床 妊娠中毒症—新しい視点から
新しい病因・病態論
3.血液の凝固・線溶異常
中林 正雄
1
,
磯野 聡子
2
1愛育病院産婦人科
2東京女子医科大学産婦人科
pp.125-127
発行日 2001年2月10日
Published Date 2001/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904246
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はじめに
妊娠中は凝固亢進の状態にあり,分娩時の出血などに対しては有利であるが,反面血栓症の誘因となったりDICの準備状態とも言える欠点をもちあわせている.
正常妊娠時は凝固・線溶系のバランスは保たれているが,妊娠中毒症ではそのバランスが破綻し,凝固優位の慢性DIC状態にあることが指摘されている.
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