連載 病院めぐり
手稲渓仁会病院
佐藤 力
pp.826
発行日 2000年6月10日
Published Date 2000/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904067
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手稲渓仁会病院は札幌市手稲区にあり,昭和62年12月に開院した.現在,病床数は524床で,医師104名が診療に従事している.診療体制は救命救急部,泌尿器腎センター,小児センター,消化器病センター,心臓血管センターと臓器別センター方式を採用し,平成9年4月には厚生省より臨床研修病院の指定を受け,これまでに10名近い研修医を受け入れている.平成11年度には米国ピッツバーグ大学と提携を終え,新臨床システムによる研修を開始する予定である.
産婦人科は,5名の常勤医師(佐藤 力部長,桑原道弥医師,北澤克彦医師,白銀 透医師,小野寺康全医師)で診療に当たっている.医師人事は,北海道大学産婦人科教室より派遣されている.日本産科婦人科学会の卒後研修指導病院の指定は平成9年に受けている.病棟は産科病棟,婦人科を主としたレディースフロアーよりなり,病床数は平均50床で稼働している.産科病棟の看護婦28名は全員が助産婦で,産科業務と外来業務を担当している.分娩数は年々増加しており,開院時の137件が平成10年では759件に達した.帝王切開時の児処置,また夜間の異常分娩へは小児科医6名が対応している.2年前より,28週以降の母体搬送の受け入れを実施し,他院からの紹介症例が増加している.周産期医療の一層の充実を目指して,周産期センターの開設を計画中である.
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