今月の臨床 ハイリスク分娩の管理指針
合併症妊婦の分娩管理
3.喘息合併例の分娩管理
中田 好則
1
1京都第一赤十字病院産婦人科
pp.694-698
発行日 2000年5月10日
Published Date 2000/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904038
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分娩中の喘息の重積発作は母体の呼吸不全による高度低酸素症を誘発し,持続すれば胎児の低酸素血症を引き起こし,胎児仮死さらに胎児死亡の原因となる.また妊娠中の慢性的な低酸素状態は児の発育に影響を及ぼしIUGRの原因となる.分娩中の喘息発作を予防するには,妊娠中さらに妊娠前から治療を行い,十分にコントロールしておくことが重要である.そこで喘息合併妊婦の取り扱いについて触れ,分娩時の管理について述べる.
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