今月の臨床 新生児外科の最前線—産科医としての必須知識
超音波検査の要点—妊娠中期以降
石川 睦男
1
,
石郷岡 哲郎
1
1旭川医科大学産科婦人科
pp.220-223
発行日 2000年3月10日
Published Date 2000/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903949
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ME機器,とりわけ超音波診断装置の進歩によりさまざまな胎児異常の出生前診断が可能となってきている.このため致死的な先天奇形や出生直後のintensive careが要求されるような胎児異常に関しては,出生前診断を行っておくことがたいせっであり,妊婦健康診査(以下,妊婦健診)での胎児スクリーニング検査の重要性が増大している.現実に各国ならびにさまざまな施設で,いろいろな方法で胎児超音波スクリーニング検査が行われており,またその有効性が検討されている.
本稿では,新生児外科疾患を主眼とし,妊娠中期以降の超音波検査に関して,おもに外来でのスクリーニング検査について解説する.なお,ここに述べられた疾患の詳細に関しては,他稿ならびに他書を参照されたい.
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