今月の臨床 ホルモン療法のピットフォール—あなたの方法は間違っていませんか
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2.子宮筋腫へのGnRHアゴニスト投与の目的は
太田 博明
1
,
牧田 和也
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科
pp.174-175
発行日 2000年2月10日
Published Date 2000/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903935
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子宮筋腫は子宮の筋層より発生する良性腫瘍で,婦人科の腫瘍のなかでも最も多いものの一つである.子宮筋腫の多くは無症候性で,検診などで偶然発見されるものも多いが,過多月経,月経痛,腰痛などの随伴症状を伴うものも少なくなく,日常臨床では治療の対象となる場合も多々みられる.子宮筋腫の根治的治療はいうまでもなく外科的治療(手術療法)(表1)であるが,近年保存的治療法として,ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト製剤も頻用されている.
そこで本稿では,子宮筋腫に対するGnRHアゴニスト投与の目的について改めて検証してみたい.
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