症例
若年型および成人型顆粒膜細胞腫の2症例
小原 範之
1
,
寺本 憲司
1
,
新谷 潔
1
,
塚本 澄子
2
,
鷹井 敏子
2
,
近藤 さおり
2
,
三村 恵子
2
1甲南病院産婦人科
2甲南病院中央検査部(病理)
pp.1437-1440
発行日 1999年11月10日
Published Date 1999/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903847
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今回,特徴的な組織形態を呈する若年型および成人型顆粒膜細胞腫を経験したので報告する.
若年型では多量の腹水貯留と右多房性腫瘤を認め,右卵巣腫瘍摘出術と左卵巣楔状切除術を施行した.腫瘍は大小の濾胞を形成し,濾胞内にエオジン好性の分泌物を認めた.核分裂像が散見され核異型は軽度から中等度であった.また,腫瘍細胞の黄体化もみられた.術後にCTP療法を施行した後,腹腔鏡手術を施行したが腹腔内に再発を認めなかった.
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