連載 病院めぐり
飯塚病院
古木 義弘
1
1飯塚病院
pp.1411
発行日 1999年11月10日
Published Date 1999/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903840
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飯塚病院は,大正7年,麻生太吉により麻生炭鉱病院として福岡県の中央に位置する飯塚市に開設されました.今日では飯塚市を中心とする筑豊地域の中核病院として広く住民に親しまれています.現在,病床数は1,157床,1日平均外来患者総数は2,200名,医師168名を含め職員数1,300名で運営されています.救急救命センターでは,日常の救急患者のみならず多発外傷,多臓器不全など複数の障害に対する複数の専門医による集学的な高度医療の提供,さらには大規模災害への対応の準備に取り組んでいます.また,健康管理センターによる地域住民の健康管理や,市民講座での啓蒙活動もなされています.
平成11年6月には周産期医療の充実のため,産婦人科・小児科医・小児外科医を中心として周産期センターが開設されました.平成元年には厚生省より臨床研修病院の指定を受けており,平成11年度は12名の研修医を募集しています.2〜3年の研修期間でプライマリケア能力に優れた医師の養成を目的として,複数の科をローテートするプログラムとなっています.産婦人科では,正常分娩の取り扱い,婦人科救急疾患の鑑別診断,悪性腫瘍の化学療法などとともに,4週間の研修期間内に,常勤医師の指導のもとに手術の開腹・閉腹操作や帝王切開術,子宮全摘術ができるようになることを目標としています.
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