連載 誌上Debate・4
早期卵巣癌(Ⅰc〜Ⅱ期)化学療法後のSLOの必要性
牛嶋 公生
1
,
西村 正人
2
,
古本 博孝
2
1久留米大学医学部産婦人科
2徳島大学医学部産婦人科
pp.1296-1301
発行日 1999年10月10日
Published Date 1999/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903808
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是 上皮性卵巣悪性腫瘍(以下,卵巣癌)に対して行われるsecond-look operation(SLO)は術後化学療法の打ち切りの判定を目的として,自・他覚症状のまったくない患者に行われる再開腹手術である,従来すべての臨床進行期に広く施行されてきたが,陽性例に対する後治療が確立していないため予後の改善に寄与していないことや陰性後の再発が認められることから,本手術の有用性やその精度には議論がある1,2).本稿では,I期・II期卵巣癌におけるSLOの意義を,進行癌においてのそれと比較して論じてみたい.
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