連載 OBSTETRIC NEWS
帝王切開率減少と危険性
武久 徹
pp.1284-1285
発行日 1999年10月10日
Published Date 1999/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903802
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米国では,西暦2000年までに帝王切開(帝切)率を15%に減少させようという期待的目標が掲げられている(DHHS publication.no(PHS)91—50212)が,産科医はその「机上の期待」に疑問を抱いている.
帝切率を減少させようとする目的は,母体の安全確保と医療費抑制である.帝切率を減少させる有効な方法は,前回帝切妊婦の経腟分娩(VBAC)と器械的分娩の採用であるが,これらの2戦略は子宮破裂および新生児外傷と関連があり,選択的帝切に比較し,より多くの医療費が必要となり,母子に対する合併症も増加する場合がある.
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