今月の臨床 婦人科外来
婦人科医としての必須知識
5.保険診療の手引き
亀井 清
1
,
前原 大作
2
1東京都済生会中央病院産婦人科
2前原産婦人科
pp.376-381
発行日 1999年4月10日
Published Date 1999/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903590
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●はじめに
保険診療上のルールは必ずしもそのすべてが医学的妥当性に裏づけられているものではない.しかし.医学と経済が密接に関係しているわが国においては,現在の医療財源窮迫と情報公開気運の高まりのなか,保険診療の適正なる運用はますます重要なものとなってきている.このため,婦人科外来における保険診療においても、まず保険診療の外枠1)と保険運用に関する原則2)を理解しておくことが必要である.同時に最近頻繁に取り決められている新設・改定事項に関してもつねに関心を払っておかなければならない.
また,婦人科外来の保険診療においては,とくに妊娠を中心とするリプロダクション分野やがん検診にみられる自費診療と保険診療の混在に注意する必要がある.なお,産科に関する保険診療に関しては,今回のテーマの範囲外なので別稿2,3)に譲ることにする.
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