臨床医のプライマリ・ケア 症候論の整理
腹痛と腰痛
落合 寛
1
,
亀井 清
1
Hiroshi Ochiai
1
,
Kiyoshi Kamei
1
1東京都済生会中央病院産婦人科
pp.873-877
発行日 1982年12月10日
Published Date 1982/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206725
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日常の診療で病歴や臨床症状,理学的所見などを総合的に判断して治療に進むことはもっとも基本的なことで,急性腹症でも手術不要のこともあり,逆に軽症の腹痛患者が緊急手術を要する病変の前ぶれであることもある。また,腹痛や腰痛はともに原因疾患が多岐にわたるので,それらの疾患を明確にすることは必ずしも容易ではないが,その発症機序は十分に理解しておく必要がある。
腹痛や腰痛には産婦人科疾患以外に多くの他科疾患が含まれるが,プライマリー・ケアの観点からこれらの症候論とそのアプローチにつき述べることにし,診察については主に触診などの簡単な検査を記述し,手数のかかるその他の検査法は割愛した。
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