今月の臨床 新生児トラブルの初期対応—産科医へのアドバイス
顔貌・体型の異常と外表奇形
6.麻痺
新島 新一
1
,
東芝 直樹
1
1順天堂大学医学部附属順天堂伊豆長岡病院小児科
pp.310-312
発行日 1999年3月10日
Published Date 1999/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903574
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頸神経叢麻痺
頸神経叢は脊髄神経のC1〜C4までの神経根より形成される.運動枝は前頸部および後頸部の諸筋を支配し,一部は胸鎖乳突筋や僧帽筋にも達する.またC3〜C5までの枝は横隔神経となり横隔膜へ達する.横隔神経麻痺は,この神経叢の障害のなかで最も重症で,分娩時に頸部を過伸展することにより発生する.新生児の横隔神経麻痺の大部分(80〜90%)は腕神経叢麻痺に合併する.
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