今月の臨床 GnRH療法の新展開
GnRHパルス治療—適応基準と問題点
2.視床下部性無月経
正岡 薫
1
,
稲葉 憲之
1
1獨協医科大学産科婦人科
pp.160-165
発行日 1999年2月10日
Published Date 1999/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903532
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Knobilらのグループによって視床下部GnRHのパルス状分泌のもつ生殖生理学的意義が解明1)されて以来,hypogonadotropic hypogonadismに対しGnRHをパルス状に投与して排卵を誘発する試みが世界各国で行われてきた2-6).この方法はとくに内因性GnRHが欠如ないし不足している視床下部性無月経,無排卵症に最適な方法であることは言うまでもない.本法がはじめて臨床応用されてからすでに18年になるが,その間に集積された多施設における臨床データをもとに,排卵誘発法として確立されるに至った経緯を振り返りながら,その適応基準と問題点について述べてみたい.
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