増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!
【疾患編1】思春期・月経異常
《月経異常》
視床下部・下垂体性無月経
矢野 清人
1
,
松崎 利也
1
,
柳原 里江
1
,
岩佐 武
1
,
苛原 稔
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部産科婦人科学分野
pp.64-68
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209308
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外来管理のポイント
❖やせ状態では脂肪細胞からのレプチン分泌が低下してキスペプチンの産生が低下し,一方,摂食促進因子の分泌が亢進し,その結果GnRH分泌が抑制され無月経になる.
❖18歳になっても初経がないことを原発性無月経というが,実際には15歳を超えても初経がない場合には治療介入の必要がある.
❖続発性無月経の治療は,体型の是正など,誘因の除去が大切であるが,難治性の場合は第1度無月経であればHolmstrom療法,第2度無月経ではKaufmann療法を行う.体重が標準体重の70%以下の場合にはホルモン療法は控える.
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