今月の臨床 性の分化とその異常—どこまで解明されたか
性分化異常の臨床
4.子宮奇形
千石 一雄
1
1旭川医科大学産婦人科
pp.70-72
発行日 1999年1月10日
Published Date 1999/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903511
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ミュラー管(Müller�s duct)の発生異常により生じる子宮奇形は不妊,習慣流産また不育症の重要な要因の一つとして知られている.しかし,その原因に関しては責任遺伝子を含め十分に解明されておらず,また,子宮奇形に関する統一した分類の欠如,診断法の混乱から,その発生頻度に関しても種々の報告が認められる.さらに,子宮の形態異常がどの程度不妊や習慣流産に関与するのかに関しても統一した見解が認められない現状にある.以下に子宮奇形の分類,発生頻度,診断・治療法に関する現況を概説する.
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