今月の臨床 流産
流産の病因
14.子宮奇形と流産
北尾 学
1
,
秦 利之
1
,
秦 幸吉
1
Manabu Kitao
1
1島根医科大学医学部産科婦人科
pp.47-49
発行日 1993年1月10日
Published Date 1993/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901147
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流産の原因としては多くの因子があげられているが,これらは妊卵の異常,臍帯の異常,絨毛,胎盤の異常などの胎児側の原因と子宮因子,内分泌環境因子,慢性疾患,感染症などの母体側の原因がある。子宮因子とくに子宮奇形が流産の原因として占める割合は比較的高く,日常の臨床に携わる産婦人科医としては流産の原因として子宮奇形の存在をつねに念頭におく必要がある。本稿では子宮奇形と流産との関連性,さらに子宮奇形の診断法,治療法について解説する。
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