特集 産婦人科手術のポイント
V.手術手技--婦人科
子宮奇形の手術
木下 佐
1
1東邦大
pp.982-983
発行日 1975年12月10日
Published Date 1975/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205303
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子宮奇形は不妊,流産,分娩異常,月経痛などの原因になることがあり,特に習慣流産との関連が重視されているが,一方,性機能になんら障害を及ぼさず,妊娠,分娩も全く正常に経過する例も多い。したがつて手術適応の決定には充分慎重でなければならない。
子宮奇形に対する手術は,主として単頸双角子宮,中隔子宮あるいは凹底子宮を対象として,Strassmann法ないしJones法が行なわれている。両法の優劣については両論があり,なお決定し難い。分離重複子宮,双頸双角子宮も同様の方法で手術しうるが,手技はやや複雑となり,またこれらに対して手術により内腔の単一化を図ることの意義,効果についても疑問がある。
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