今月の臨床 羊水
羊水異常の診断
3.破水の診断と管理
奥山 和彦
1
,
佐川 正
1
,
藤本 征一郎
1
1北海道大学医学部産婦人科
pp.1269-1271
発行日 1998年10月10日
Published Date 1998/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903423
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破水(rupture of the membranes)は,その部位から,通常の破水である低位破水,内子宮口から離れた場所で発生した高位破水に分類される(図1).ときには,絨毛膜の破綻により偽羊水が流出し破水と同様の臨床症状を呈する偽羊水破水が認められる.また,破水の時期により,前期破水,早期破水,適時破水などに分類されている.
近年,新生児医療の進歩により低出生体重児の予後が飛躍的に改善されてきたことから,破水の診断・管理においてとくに問題となるのは,流・早産期に起こる前期破水(preterm prematurerupture of the membranes:PPROM)の取り扱いである.
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