今月の臨床 胎児・新生児のBrain Damage
胎児期の脳損傷
4.水頭症の皮質厚と知能予後
坂本 貴志
1
,
森 惟明
1
1高知医科大学脳神経外科
pp.1154-1156
発行日 1998年9月10日
Published Date 1998/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903394
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胎児水頭症の症例は,診断に苦慮するものが少なくないとはいえ,最近の診断機器,診断技術の進歩にともない,確実に増加してきている.胎児が水頭症と診断された場合,両親の最大の関心はその子が正常に発達するかどうかであり,われわれの評価によっては妊娠が継続されないという事態も十分に起こりうる.したがって,われわれはできるだけ正確に予後予測を行う必要があるが,はたして胎児の脳の画像診断,とくに大脳の皮質厚から知能予後は予測しうるのであろうか.
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