今月の臨床 早産対策—いま臨床医ができること
早産児の初期管理
出生直後の早産児の管理
加部 一彦
1
1総合母子保健センター愛育病院新生児科
pp.746-749
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903291
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出生後に新生児が搬送される新生児搬送よりも,母体搬送によって周産期管理を受けた後に出生した児のほうが予後がいいということが明らかになるにつれ,どこの周産期医療施設においても母体搬送が増え,新生児搬送は減少する傾向にある.とは言え,周産期医療施設,なかでも新生児集中治療室(NICU)の病床数は全国的に不足しており,収容先のNICUを探しているうちに,やむを得ず出産に至るというケースも少なくない.
また,早産児,とくに極低出生体重児の出生が予想されるような場合には,新生児科医の立ち会いのもとに分娩されることが望ましいが,実際には,それとても手配できない状況が存在していることも事実である.
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