今月の臨床 早産対策—いま臨床医ができること
外来での対策—私はこうしている
2.経腟超音波所見と治療指針・1
宮村 庸剛
1
,
増崎 英明
1
1長崎大学医学部産婦人科
pp.678-680
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903269
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
早産防止に対する経腟超音波断層法(以下,経腟法と略す)の応用として,切迫早産および頸管無力症における子宮頸部の観察がある.このうち切迫早産では主として頸管閉鎖部分の長さ(頸管短縮度,cervical length)が早産の予測因子となり,頸管無力症では内子宮口部分の開大が診断基準となりうる.ここでは経腟法による頸管無力症の診断について,当科における臨床成績および文献的考察に基づいて言及する.なお,われわれはcervical lengthを頸管短縮度と表現するが,その理由は他の文献に詳述したので,これを参照されたい1).
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.