特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅰ.外来患者の診察法
1.病歴の採取法
畠山 勝義
1
Katsuyoshi HATAKEYAMA
1
1新潟大学医学部第1外科
pp.10-11
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902878
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はじめに
一般外科外来で取り扱う領域は広い上に,かなりの専門的知識が要求されることもある.近年はprimary careも十分できる全人的医療を身につけることが,卒後臨床研修の目標の1つとして挙げられている.したがって,一般外科外来での病歴採取時には,入院患者の場合と異なって時間に限りがあるかもしれないが,患者の社会的環境や生活面まで含めたプロフィールを十分に把握する必要がある.また,本邦では人種や宗教・宗派が問題になるケースは少ないものの,これによる特殊な食事習慣や輸血・血液製剤の投与拒否などについても十分な配慮が必要である.この場合,個人によって多少の許容範囲が異なっているので,具体的にどこまで許されるのかを採取しておく必要がある.
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