今月の臨床 婦人科外来治療—Dos & Don'ts
腫瘍外来
4.嚢腫吸引
喜多 恒和
1
,
石井 賢治
1
,
菊池 義公
1
1防衛医科大学校産婦人科
pp.134-137
発行日 1997年2月10日
Published Date 1997/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902823
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婦人科における腫瘍外来とは,一般に子宮頸癌,子宮体癌および卵巣癌などの悪性腫瘍の術前,術後およびアジュバント療法後のフォローアップのためのマネージメントを目的とした診療として位置づけられている.しかし,なかには良性腫瘍や腫瘍様疾患も,悪性腫瘍との鑑別を目的として,その管理範囲に取り込まれてくる場合がある.本稿では良性・悪性を含めた卵巣腫瘍との鑑別に,つねに苦慮すると考えられる外性子宮内膜症性嚢胞,いわゆる卵巣チョコレート嚢胞に対する外来レベルでの外科的治療の1つである嚢胞吸引とエタノール注入療法について,その原因,鑑別診断,治療の実際とコツおよび本治療の是非について述べる.
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