今月の臨床 妊娠初期を診る
初期異常への対応
4.卵巣嚢腫
佐藤 重美
1
1弘前大学医学部産婦人科
pp.1082-1084
発行日 1997年10月10日
Published Date 1997/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903061
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産婦人科診察の際に内診に併用して経腟超音波検査を行うことが一般的になり,このため妊娠の診断と同時に卵巣腫瘤の診断も可能になってきた.その結果,妊娠初期に卵巣の腫大や腫瘤(嚢胞)を認める機会が増加し,これらと嚢胞腺腫(嚢腫)との鑑別が必要になってきている.本稿ではまず妊娠に合併する卵巣腫瘤(腫瘍)の頻度について述べ,さらに類腫瘍性の腫瘤と真正腫瘍との鑑別,二次的合併症などについて述べる.
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