症例
川崎病後の巨大冠動脈瘤と陳旧性心筋梗塞を合併した妊娠・分娩の1例
津田 博
1
,
脇 博樹
1
1黒部市民病院産婦人科
pp.99-101
発行日 1997年1月10日
Published Date 1997/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902816
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川崎病後の合併症を有する妊娠・分娩の報告は少なく,今回筆者らは巨大冠動脈瘤と陳旧性心筋梗塞を合併した妊娠・分娩の症例を経験したので報告する.
患者は,8歳時に川崎病に罹患し,左冠動脈主幹部に巨大動脈瘤,回旋枝と左前下行枝にも動脈瘤があり,右冠動脈には狭窄および側副血行路の発達を認めた.また下壁心筋梗塞,心室性期外収縮を認めた.1994年11月20日を最終月経とし妊娠し当科紹介となる.
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