Japanese
English
臨床報告
巨大冠動脈瘤を合併した狭心症の1手術例
Successful surgical treatment of angina pectoris with a giant coronary artery aneurysm
林 史子
1
,
吉田 和則
1
,
小澤 達也
1
,
民田 浩一
2
,
山室 淳
2
Kazunori YOSHIDA
1
1西宮渡辺心臓血管センター心臓血管外科
2西宮渡辺心臓血管センター循環器内科
キーワード:
巨大冠動脈瘤
,
冠動脈バイパス術
,
冠動脈瘤切除術
Keyword:
巨大冠動脈瘤
,
冠動脈バイパス術
,
冠動脈瘤切除術
pp.264-266
発行日 2019年2月20日
Published Date 2019/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212388
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要旨
患者は70歳,男性.高血圧症,糖尿病で加療中であった.前胸部不快感を自覚し,救急外来を受診し,大動脈CT検査および冠動脈造影検査を施行したところ,60 mm大の巨大冠動脈瘤および狭心症の診断を得たため,手術目的で当科へ紹介された.手術は,冠動脈瘤切除術に加えて,冠動脈バイパス術を施行した.術後経過は良好で,術後冠動脈CT検査で,良好なバイパス血流が確認され,また,瘤残存などの異常所見も認めず,術後14日目に軽快退院された.今回われわれは,巨大冠動脈瘤を有した狭心症症例に対し,冠動脈バイパス術および瘤切除を施行し良好な結果を得た1手術例を経験したので,若干の文献を踏まえ報告する.
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