連載 カラーグラフ
実践的な腹腔鏡下手術・1【新連載】
腹腔鏡下手術を実際に行うにあたって:I—トラカールのDirect穿刺法について
伊熊 健一郎
1
1宝塚市立病院産婦人科
pp.5-7
発行日 1997年1月10日
Published Date 1997/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902793
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気腹法による視野確保
実際に腹腔鏡下手術を行うためには,手術器具の準備,機器や装置類の配置,患者への麻酔や腹腔鏡操作の視野確保といった手順が必要である.そのなかでも,手術視野を確保する方法としては“気腹法”と“腹壁吊り上げ法”があるが,どのような手技・手法を選択するのかは,症例や術者に応じて対応することがたいせつであり,この第一トラカール挿入の選択が腹腔鏡下手術の可否を決めると言っても過言ではない重要な操作法の1つである.
この気腹法には“Closed法”または“Open法”が一般的であるが,まず,筆者らが基本操作としている“Direct穿刺法”から紹介をする.
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