今月の臨床 不妊治療—ここが聞きたい
男性不妊
5.男性不妊症を泌尿器科へ送るタイミングは?
小林 俊文
1
,
末岡 浩
1
,
吉村 泰典
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科
pp.1414-1415
発行日 1996年11月10日
Published Date 1996/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902731
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不妊患者のなかで男性因子を伴う夫婦は,少なくとも50%以上を占めるといわれ,高頻度の不妊原因である.産婦人科診療のなかで精液検査を行い,精液所見不良例についてその原因診断と治療が必要となるときに泌尿器科へ依頼して協力を仰ぐべきことが多い.
泌尿器科を併設していない診療施設の場合や,泌尿器科があっても不妊を専門とせず,また診療の質および量の両面で制限のある場合など,施設の機構によって協力体制もさまざまである.主に男性不妊患者の中でとくに泌尿器科への依頼が必要と考えられる状況について述べることにする.
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