今月の臨床 婦人科腫瘍境界悪性—最近の知見と取り扱いの実際
取り扱い方針について
4-2.外陰境界悪性病変—初期癌の手術療法—縮小手術はどこまで可能か
塚本 直樹
1
1国立病院九州がんセンター
pp.1054-1056
発行日 1996年8月10日
Published Date 1996/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902629
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外陰癌は高齢者にみられるまれな疾患といわれていたが,最近では若年者に比較的小さな早期癌として発見されることも多くなってきた.また,発癌に密接な関連があると考えられているヒト・パピローマウイルスの蔓延により外陰の前癌病変もしばしば見つかるようになった.
早期発見が行われるようになってきた最近の癌治療では,いかに個別化した縮小治療を行うかが大きな課題である.本稿では,外陰境界悪性病変の取り扱いについて概説する.
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