連載 産婦人科クリニカルテクニック
ワンポイントレッスン—私のノウハウ
産婦人科診療用眼鏡と広汎全摘時の膀胱剥離
山本 皓一
1
1東京警察病院産婦人科
pp.952
発行日 1996年7月10日
Published Date 1996/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902606
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診療用眼鏡
40歳代後半から50歳代に入ると,いわゆる老眼鏡が必要になる人が多く,その際好んで遠近両用眼鏡が用いられる.遠くや近くを見るたびに眼鏡を着脱する煩わしさがないからである.
しかし,この便利な遠近両用眼鏡も産婦人科診療の際には不便で困ることがある.例えば,分泌物などを顕微鏡で鏡検する時には,どうしても眼鏡を外さなければならない.眼鏡のレンズを保護するためと裸眼のほうが顕微鏡のピントを合わせやすいためである.最近のプラスチック製の眼鏡レンズは傷がつきやすいから,眼鏡をかけたまま鏡検すると,眼鏡のレンズはすぐに傷だらけになってしまう.コルポスコピーでも,顕微鏡検査と同じ不便さがつきまとう.
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