今月の臨床 早期癌—診療ストラテジー
子宮頸癌
治療
12.準広汎全摘
工藤 隆一
1
1札幌医科大学産婦人科
pp.750-751
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901773
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準広汎性子宮全摘出術(準広汎全摘)は早期癌の手術として根治手術のOver treatmentを回避し,かつ完治することを目的とした手術術式として考えだされた.本術式の適応については,最近議論の多いところである.この手術の必要性についての考え方は,治療の目的に対するphilosophyとも関係する事項であることから,このことについては本稿では議論することは紙面の関係で避けたい.次に準広汎全摘の定義であるが,一般には膀胱子宮靱帯に操作を加え,尿管を剥離し腟壁と子宮頸部周囲組織を若干切除する術式とされている.このような観点から以下手術の適応と術式の概要について述べる.
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