連載 Estrogen Series・6
乳癌の既往のある場合にも更年期後ホルモン補充療法は可能だろうか?
矢沢 珪二郎
1
1ハワイ大学
pp.951
発行日 1996年7月10日
Published Date 1996/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902605
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オーストラリアのEdenらは,乳癌の既往があり,ホルモン補充療法(hormone replacementtherapy;HRT)を行っている更年期後の女性90名についてcase-control studyを行ってみた1).case-control studyとは,この場合,乳癌既往のある更年期後の女性でHRTを行っている群(case群)と同じ条件でHRTを行っていない更年期後女性(control群)とを比較してみることである.なお,両群はともに更年期後であることはもちろん,年齢,体重,居住地域,経産度,などあらゆる点で近似していることが望ましく,近似が大きいほど,その比較対照はより意味のある結果をもたらすことになる.患者はシドニーの3か所の教育用の病院から得たものである.
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