今月の臨床 子宮内膜症—Controversy '96
子宮内膜症—Q&A
12.ARTの進歩は子宮内膜症合併不妊症の妊娠率を改善したか
荒木 重雄
1
1自治医科大学産婦人科
pp.50-52
発行日 1996年1月10日
Published Date 1996/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902385
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当初は,体外受精・胚移植は卵管性不妊に施行されていたものであるが,その後,適応範囲が拡大し他の不妊原因にも用いられるようになった.一方,配偶子卵管内移植法(gamete intra fal—lopian transfer, GIFT)は卵管が開存している難治性不妊症に広く用いられている.当然,いろいろな不妊治療を試みても妊娠に至らない子宮内膜症合併難治性不妊に対しても,これら生殖補助技術(assisted reproductive technology, ART)が用いられている.
本稿においては体外受精やGIFTが子宮内膜症を有する難治性不妊に用いられることの合理性と有効性について述べてみたい.
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