今月の臨床 子宮内膜症—Controversy '96
子宮内膜症—Q&A
11.妊娠希望の有無で治療法は変わるか
有馬 隆博
1
1九州大学生体防御医学研究所生殖生理内分泌学部門
pp.47-49
発行日 1996年1月10日
Published Date 1996/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902384
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近年,増加の一途にある子宮内膜症の治療として,保存的薬物療法(ダナゾール,GnRHアナログ),腹腔鏡下手術療法,根治的手術療法が代表的なものとして挙げられる.各々の治療効果や問題点について報告されているが,その治療指針は各施設により異なる.しかし,子宮内膜症は不妊と密接な関係があることより,年齢ならびに挙児希望の有無を配慮したうえで治療法を選択しなければならない.
本稿では,挙児希望の有無で一般にどのような治療法を選択すべきかについて,未婚者,既婚者に大別し,当科における治療指針を中心に述べることとする.
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