今月の臨床 いまなぜ“胎児仮死”か
胎児仮死を見逃さない
1.IUGRと胎児仮死
2)循環動態の評価
佐藤 昌司
1
,
小柳 孝司
1
,
中野 仁雄
2
1九州大学医学部付属病院周産母子センター
2九州大学医学部婦人科産科
pp.1607-1609
発行日 1995年12月10日
Published Date 1995/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902351
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
IUGR (子宮内発育遅延)における循環動態は,従来,動物実験によって病態生理が論じられていたが,近年の超音波ドプラ法の進歩にともない,ヒト胎児を対象に,臓器単位での循環動態の評価が可能になってきた.そして,本症における胎児循環動態の変化が,超音波血流計測法の発達を基礎として,次第に明らかにされてきている.
本稿では,とくに超音波ドプラ法を用いて得られた知見に焦点を絞り,本症における循環動態の特徴について概説する.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.