今月の臨床 妊娠初期を診る
胎児発育の評価
6.四肢
佐藤 昌司
1
,
古賀 剛
2
,
小柳 孝司
1
,
中野 仁雄
2
1九州大学医学部附属病院周産母子センター
2九州大学医学部婦人科学産科学
pp.1066-1069
発行日 1997年10月10日
Published Date 1997/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903057
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超音波断層法の発達にともない,胎児の微細な解剖学的構築が妊娠早期から観察可能になってきている.胎児四肢の観察は,胎児形態異常の診断のみならず,妊娠週数の補正あるいは胎児体重の推定などに応用されており,さらに,胎児行動学の観点から四肢の動きを定量的に評価する方法も提唱されている1).このように,四肢の観察は超音波検査を行ううえで重要なcompartmentである.ここでは,妊娠初期〜中期における四肢の観察の意義について概説する.
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