今月の臨床 いまなぜ“胎児仮死”か
胎児仮死を見逃さない
1.IUGRと胎児仮死
3)羊水量と羊水性状
大井 豪一
1
,
山崎 達也
1
,
宇津 正二
1
1聖隷三方原病院産婦人科
pp.1610-1611
発行日 1995年12月10日
Published Date 1995/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902352
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分娩時の胎児仮死は産科医療の進歩や胎児モニターの充実により近年激減したが,いま問題となっているのは,分娩時以前に発症する胎児仮死である.その診断法としては従来より検討され応用されているNSTによる胎児心拍数記録から胎児のwell-beingを判定する方法および羊水腔や臍帯血流波形パターンなどを分析する超音波断層装置を用いた方法が一般的である.とくに,胎児仮死と羊水最およびその性状との関係は,予防医学的な近代産科医療においては非常に重要な問題として注目を集めているところである.
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