今月の臨床 胎児診断—テクニックと評価
ドップラー血流計
17.血流分布からみた胎児循環動態の評価
佐藤 昌司
1
,
前田 博敬
1
,
小柳 孝司
1
,
中野 仁雄
2
Shoji Sato
1
,
Hitoo Nakano
2
1九州大学医学部附属病院周産母子センター
2九州大学医学部婦人科学産科学教室
pp.814-816
発行日 1991年7月10日
Published Date 1991/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904948
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ヒト胎児における循環動態の評価は重要な課題である。従来,動物実験1)によって病態生理を論じていたが,近年の超音波ドプラ法の進歩にともない,ヒト胎児を対象に,臓器単位での循環動態の評価が可能になってきた。とくに疾病胎児における循環動態,およびその変化を個々に明らかにすることの意義は大きい。本稿では,血流分布からみたヒト胎児の循環動態について概説する。
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