今月の臨床 無排卵—病態と治療をめぐるトピックス
効果的治療法の選択
17.FSH-GnRHパルス療法
桑原 章
1
,
苛原 稔
1
,
青野 敏博
1
1徳島大学医学部産婦人科
pp.1524-1526
発行日 1995年11月10日
Published Date 1995/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902334
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排卵誘発療法において排卵率,妊娠率を高めるとともに,副作用を軽減することは治療の効率化のために欠かせない.FSH療法は卵巣過剰刺激症候群(OHSS),多胎妊娠を発症することがあり1),とくに三(品)胎を超える多胎妊娠は周産期管理が難しいため,その予防が重要視されている.
我々はFSH療法中にみられる多発排卵による多胎妊娠を抑制する目的で,FSH療法にGnRH律動的投与法を組み合わせた治療法を考案し2),視床下部性無排卵症や多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)などのFSH療法の適応となる症例に実施している.
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