今月の臨床 初期治療60分—産科救急
肝不全
20.急性妊娠脂肪肝
大塚 博光
1
,
会沢 芳樹
1
,
小西 隆裕
1
1聖マリアンナ医科大学産婦人科
pp.1410-1412
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902307
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急性妊娠脂肪肝は妊娠末期,とくに妊娠35週以降に突然発症し,急速にDIC,肝不全に陥る予後不良の疾患である.以前は母体死亡率は80〜90%とされていたが,軽症例も診断されるようになったことや,早期発見,さらにDICの治療も進んだことから,最近では0〜30%とされる.また周産期死亡率も改善され,10%1)との報告もみられるが,全体としては10〜50%と考えられる.
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