カラーグラフ 微細血管構築とコルポスコピー・7
上皮内癌
奥田 博之
1
1岡山大学医学部産科婦人科
pp.1347-1349
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902287
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上皮内癌における血管構築上の特徴はDysplasiaの段階で形成された突出血管集塊やBasketの大きさ,配列が腫瘍細胞の増殖によって大きく変化することである.すなわち,Dysplasiaより血管増生ははるかに盛んとなるが,それにも増して増殖腫瘍細胞の圧迫が大きく,かろうじて血管構築は保持されるものの,大小不同,配列不整という構築上の不整が顕著となる.
Punctation部位では図1,2に示すように突出血管は数を増して束になり,太く,高く,先端部ではいびつで大きな集塊を形成する.突出血管間の距離も増加する.この所見はコルポスコープ下には大小不同で配列も著しく不整なPunctationとしてとらえることができる(図3).
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