今月の臨床 婦人の尿失禁—トラブルへの対処
尿失禁を診る
6.妊娠と尿失禁
椋棒 正昌
1
,
寺本 憲司
1
1淀川キリスト教病院産婦人科
pp.1240-1241
発行日 1995年9月10日
Published Date 1995/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902264
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妊娠中に見られる排尿障害は,尿失禁と頻尿の2つの症状に代表される.この症状のうち,尿失禁は妊婦の13.61)〜44.3%2)に認められ,妊娠との関係が非常に深い.
尿失禁は,従来から致死的疾患でないがゆえに,医療従事者から軽視されてきた.また,妊婦は,尿失禁を「しもがゆるい」と言う恥ずかしくてばつが悪く我慢すべき状態と考え,そのため医療の場で相談することもなく諦めていた.
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