今月の臨床 体外受精マニュアル—新しく始める人へのアドバイス
体外受精の準備
2.症例と適応
1)原因不明(抗精子抗体含む)
鎌田 正晴
1
,
石川 ひろみ
1
,
青野 敏博
1
1徳島大学医学部産婦人科
pp.943-947
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902198
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●はじめに
徳島大学では,不妊期間が3年以上で,一般的不妊治療を2〜3年間行っても妊娠に至らない原因不明不妊症を体外受精・胚移植法(IVF-ET)の相対的適応の一つとしている.この中には抗精子抗体による免疫性不妊症が含まれているが,最近,抗精子抗体陽性の免疫性不妊婦人とその他の原因不明不妊とではIVF-ETによる治療成績がかなり異なることがわかってきた.本稿では,IVF-ETの治療成績を中心に,当科における原因不明不妊症の取り扱いを述べる.
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