今月の臨床 イラスト 小手術
婦人科
12.円錐切除術
奥田 博之
1
,
工藤 尚文
1
1岡山大学医学部産婦人科
pp.716-719
発行日 1995年6月10日
Published Date 1995/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902149
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子宮頸部円錐切除は1815年Lisfrancによって最初に報告されて以来,その手技に関しても幾多の改良が加えられ今日に至っている.岡山大学においては1962年まではStrumdorf法1)を,1963年以後1972年まではScott法2)を用いてきた.そして,1973年以後はScott法を以下の3点すなわち,①術後の組織診に際して不都合な組織損傷を与えないこと,②術中,術後の出血を減少させること,③術後のfollow upや妊娠,分娩,あるいは腔内照射に際して不都合な頸管 狭窄や子宮の変形などを生じないこと,について配慮した術式の改良3)を行いこれを用いてきた.その後,レーザーメスの進歩と普及には目覚ましいものがあり,1990年以後はcold knifeに替えてレーザーメスを使用した切除を行い現在に至っている.
本稿では現在当科で行っている円錐切除術の適応とレーザー円錐切除術式を紹介する.
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