今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点
婦人科腫瘍学 : 子宮頸癌
1.微小浸潤癌への円錐切除術
恒遠 啓示
1
,
寺井 義人
1
,
大道 正英
1
1大阪医科大学産婦人科教室
pp.820-825
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208508
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●微小浸潤癌の診断には,専門医によるコルポスコピーは必須であり,高度異形成症例から子宮頸部円錐切除術を施行し,慎重に取り扱う必要がある.
●子宮頸癌IA1期は,病理診断で脈管侵襲が陽性の症例では,骨盤リンパ節郭清術を加えることが推奨される.
●診断的円錐切除後の病理診断が重要であり,円錐切除術の限界とリスクを説明し妊孕性温存治療を選択すべきである.
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