今月の臨床 イラスト 小手術
穿刺
5.腹腔穿刺
日浦 昌道
1
,
藤岡 徹
1
1国立病院四国がんセンター婦人科・臨床研究部
pp.691-693
発行日 1995年6月10日
Published Date 1995/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902142
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腹腔穿刺は通常急性腹症や慢性腹部疾患に対して,診断・治療目的に施行されることが多い1-2).とくに聴,打診上波動を証明し,多量の腹水の存在が疑われる場合に,好んで施行される方法であるが3),その適応を十分に考慮してなされるべきである4).婦人科領域においては,超音波診断装置により良・悪性腫瘍との鑑別や腹水の性状はある程度判定できるものの,肝硬変などの他科疾患の腹水を含め,穿刺によって得られる情報は診断・治療に直接結びつくだけでなく,今後の治療方針にも臨床上重要である.今回とくに腹水穿刺の実際とその注意点について述べてみたい.
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